モロッコ旅行といえば素敵な木彫細工やスカーフ、カゴバッグが有名ですね!!
モロッコに行く前、インターネットで色々と情報を調べましたが多くのサイトで見つけたのは「値切り交渉をしないと失礼!」「値切り交渉で疲れた!」という言葉。でも、実際モロッコに行ってみて私達は値切り交渉をほぼ体験しませんでした。
これから書くのは「モロッコで買い物=値切り交渉」これが必ずしも正解ではないと気づかせてくれた素敵な体験のお話です。少し長くなりますがこれからモロッコへ行かれる方の参考になれば嬉しいです。
マラケシュのメディナを抜けた先の少し閑散とした場所でナイトのお馬さんがかわいいチェスを見つけました。私は普段お土産を買わないタイプなのでお兄さんに値段だけ聞いてお店をあとにしました。(このときお兄さんは私達を引き止めたりしませんでした。)
それからもずっとチェスが頭に残り、木彫りのお土産を買おうと決めた私はメディナでも色々な木彫りのお店を回りました。
写真だと伝わりにくいですが、輪っかが動くんですよ!すごい!!家族の幸運のお守りとネックレスにしてプレゼントしてくれました!
昨日のチェスが見当たらないので尋ねるとおじさんが今朝売ったばかりなんだとか。
「他のどこよりここのチェスの駒がかわいい!」と伝えると「そりゃどうしたらかわいくなるか 試行錯誤しながらつくってるんだから。 機械で作られたのと一緒にされちゃ困るよ」と言われて、なるほど。
普段あまりお土産を買わない私ですが「このチェス欲しい!」とおじさんに伝えました。すると、「今は白い駒しかないから、今から黒い駒を作るよ!10分くらい待ってて😉」とおじさん。
持ってきたのは、絵の具ではなくひまわり油。今から黒い駒を作るってどういうこと?と思いながら、このあと1時間くらい滞在することになります。(あれ、10分じゃなかったっけ笑)
まず、つくり貯めた駒から選別します。駒が揃ってないとチェスができないので笑
煮詰めたひまわり油に駒を投入!!
お、だんだん色が変わってきました。
じゃあ、これを水で冷やしましょう!
きれいな茶色になりました!!
これを布で磨くと、、、
完成!!ちんまりしててかわいい♞
ひまわり油で煮込んでるため表面だけでなく中まで茶色なんです。「ペンキで塗った駒を子供が食べたら危ない。どうしたらいいだろうか。」と考えて思いついたのがこの方法なんだそう。
私だけのチェスができたところで聞いてみました。
「このチェスはいくらですか?」
具体的な値段は忘れましたが、5000円弱くらい。今考えると見学費も含めたら普通か安いくらいですが、当時学生の私には少し高くて、、、。「キャンドル立ても買うから安くできますか?」と聞いてみたら、おじさんは残念な顔をしながら言いました。「あなたがそれで幸せならいいよ」
このとき、改めて気づきました。ここは値切るお土産屋さんではないのだと。実は、ここに立ち寄る途中、友人が小さな路地のお店でカゴバッグを買いましたが全く同じ対応。だって彼らは職人さんだから。「気に入ったなら買ってほしい」「この値段が高いと思うなら買わなくていいよ」2人の職人さんから出たあたりまえな言葉。忘れかけていたものを思い出せてくれました。
結局少し値引いてもらい世界に一つだけのチェスボードを購入。もちろん、キャンドル立ても。気に入った形があったけど、キャンドルを入れる場所が狭くて諦めていたらすぐにお直ししくれて、おまけに好きな色のキャンドルを追加でくれました。
お兄さんは、こんなラバーブレスも作っています〜!!
本当に素敵な体験をありがとうございました!!
Thank you so much ❤️
またマラケシュに行く機会があったらたくさんたーくさんお土産買いますね!!
(ここでは値引かない職人さんについて書きましたが値引く人が悪い!というわけではないです。町を歩けば、「僕のお店はこんなに安いよ!!」と売っているお兄さんもいます。何が言いたいかというと、ハンドメイドと機械製品をちゃんと見分けてお買い物楽しみましょう!ということです。)
もし、マラケシュへ行く機会があったらぜひお二人のお店に足を運んでみてください!